ダメな図書館員の日々
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DSpaceについて(メモ)1.5系(暫定版)

1.1系の時のメモ

インストール環境

ハードウェア

ソフトウェア


インストールTIPS

インストールマニュアル

基本は本家のインストールマニュアル。
http://www.dspace.org/1_5_1Documentation/

また、京都大学附属図書館作成のメモ(DSpace 1.4.2対応)が非常に参考になる。
http://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace-memo/index.html

そして江別の鈴木氏のページもものすごく参考になる。(ブログでも時折ネタが出る)
http://www12.ocn.ne.jp/~zuki/Japanization/

トラブルシューティング等は、SourceForgeのMLを参照(英語)。
http://sourceforge.net/projects/dspace/

OSのインストール

今回は仮想マシンにインストールしたので、ISOイメージファイルそのままで大丈夫だったが、もしホストOSとしてインストールする場合には、ISOイメージを焼けるソフトを用意する。CDBurnerXPなどのフリーソフトでOK。

Sun xVM VirtualBoxでは、仮想マシンのメモリに512MB、ビデオメモリに64MBを割り当てた。特にビデオメモリは、あまり少ないとインストーラーがうまく動かないようなので、そこそこの量は必要と思われる。

OSのインストールでは、ほとんどのアプリケーションが不要だが、逆に開発環境や各種ライブラリは必要になるので注意すること。また、PostgreSQLやApache Tomcat/Mavenは後でインストールするので、入れないように。Java環境は別にOS付属のもので構わないし、Apache AntもOSに付属のパッケージで問題なし。必要になったら後から追加すればよいだけなのだけど…。
一通り終わったら、OS本体を含めて必ずアップデートを行うこと。

環境構築

ユーザーdspaceの作成

グループ dspaceとユーザーdspaceを追加する。
/home/dspace を作成して、.bashrcをコピーしておく。またrootになってホームディレクトリの所有者を変更する。
$ su -
# chown -R dspace.dspace /home/dspace
# exit
$

Javaのインストール

(OS付属のJDKを入れていれば不要)JDK 1.6.0をSunから落としてきてインストール。実行形式のファイルだが、もし実行できなかったら実行権限を付与する。
$ su -
# chmod a+x jdk-6u11-linux-i586-rpm.bin
# ./jdk-6u11-linux-i586-rpm.bin
インストール後 /etc/bashrc に以下を追加。/home/dspace/.bashrcだけだと、rootでの作業が一部うまくいかない可能性があるため、元の/etc/bashrcに追加しておく。(/home/hoge/.bashrcは/etc/bashrcをインクルードしている)
export JAVA_HOME=/usr/java/default
export CLASS_PATH=$JAVA_HOME/lib/tools.jar
export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH

Apache Mavenのインストール

apache-maven をダウンロードしてくる。以下はrootで作業。 # tar zvxf apache-maven-2.0.9-bin.tar.gz とするとディレクトリが生成されるので、/usr/local/apache-maven/以下にコピーしておく。
# mkdir /usr/local/apache-maven
# cp -r apache-maven-2.0.9 /usr/local/apache-maven
また、/etc/bashrcに以下を追加する。
export M2_HOME=/usr/local/pache-maven/apache-maven-2.0.9
export M2=$M2_HOME/bin
export PATH=$M2:$PATH

PostgreSQLのインストール

PostgreSQLをユーザーdspaceでビルド・インストールする。
$ cd /usr/local/src
$ su -
# tar xvzf postgresql-8.3.5.tar.gz
# chown -R dspace.dspace postgresql-8.3.5
# mkdir /usr/local/pgsql
# chown -R dspace.dspace /usr/local/pgsql
# exit
$ cd /usr/local/src/postgresql-8.3.5
$ ./configure
$ make install
例によって/etc/bashrcに追加。なお、PATHは「:」でつなげて1行にまとめて書いてもよい。
export  POSTGRES_HOME=/usr/local/pgsql
export  PGLIB=$POSTGRES_HOME/lib
export  PGDATA=$POSTGRES_HOME/data
export  MANPATH=$POSTGRES_HOME/man
export  LD_LIBRARY_PATH=$PGLIB
export  PATH=$POSTGRES_HOME/bin:$PATH
環境変数を反映した上で、データベースの初期化を行う。PATHが通っていないと /usr/local/pgsql/bin以外で実行すると失敗するので注意。
$ source ~/.bashrc
$ initdb
設定ファイルを変更する。ここではEmacsを使用しているが、viでもGNOMEのテキストエディタでも何でも良い。
$ cd /usr/local/pgsql/data
$ emacs -nw postgresql.conf
(postgresql.confの56行目くらいのコメントを外す)
#listen_addresses = 'localhost'
↓
listen_addresses = 'localhost'
また、pg_hba.confの最後に以下のエントリを追加する。
host    dspace      dspace      127.0.0.1/32          md5
最後にデータベースを起動して、DSpace用のデータベースを作成する。
$ pg_ctl start
$ createdb -U dspace -E UNICODE dspace

Apache Tomcatのインストール

特にビルドの必要はなく、解凍したファイルをそのまま置けば大丈夫。rootでコピーしてからdspaceに所有者を変更。
$ su -
# tar xvzf apache-tomcat-6.0.14.tar.gz -C /usr/local
# chown -R dspace.dspace /usr/local/apache-tomcat-6.0.14
# exit
$ cd /usr/local/apache-tomcat-6.0.14/bin
$ ./startup.sh
環境変数の追加を行う。ただしXmxやXmsの値については環境に依存する? とりあえず適当に設定。設定後は $ source ~/.bashrcで反映させておくのを忘れずに。
export JAVA_OPTS="-Xmx512M -Xms64M -Dfile.encoding=UTF-8"
ブラウザを起動して、http://[ホスト名]:8080/(例: http://localhost:8080/) へアクセスし、Tomcatのデフォルトページが表示されたら起動成功。./shutdown.shでいったんTomcatを終了する。 また、文字化け対策として、/usr/local/apache-tomcat-6.0.18/conf/server.xmlの以下の記述の最後(/>の前)にURIEncoding="UTF-8"を追加する。
<!-- Define a non-SSL HTTP/1.1 Connector on port 8080 -->
<Connector port="8080" maxHttpHeaderSize="8192"
           maxThreads="150" minSpareThreads="25" maxSpareThreads="75"
           enableLookups="false" redirectPort="8443" acceptCount="100"
           connectionTimeout="20000" disableUploadTimeout="true"
/>

DSpaceのインストール

DSpaceのインストール

インストール用のディレクトリを作成して、所有者をdspaceに変更しておく。
$ su -
# mkdir /usr/local/dspace
# chown dspace.dspace /usr/local/dspace
# exit
DSpaceのソースファイルを/usr/local/srcに解凍した上で、/usr/local/src/dspace-1.5.1-release/dspace/config/dspace.cfgを修正する。主な変更点は、以下のとおり。
dspace.dir = /usr/local/dspace
dspace.url = http://[ホスト名、またはIPアドレス]:8080/dspace
dspace.hostname = [ホスト名、またはIPアドレス]
dspace.name = [機関名]
mail.server=[smtpサーバ名]
mail.from.address = [管理者のメールアドレス]
feedback.recipient = [管理者のメールアドレス]
mail.admin = [管理者のメールアドレス]
設定ファイルを修正後、/usr/local/src/dspace-1.5.1-release/dspace/sourceに移動してMavenを動かす。ビルドに必要なJARファイルを調達してくれたり、設定ファイルを自動生成してくれる(ようだ)。
$ mvn package
最後にDSpaceのビルド作業とインストールを行う。なお、事前にPostgreSQLが動いていることを確認しておく。
$ cd /usr/local/src/dspace-1.5.1-src-releace/dspace/target/dspace-1.5.1-build.dir/
$ ant fresh_install

Apache Tomcatの設定

[tomcat]/conf/server.xmlに以下の記述を追加する。もしくは/usr/local/dspace/webapps/jspui|oai|xmlui/usr/local/apache-tomcat-6.0.18/webapps以下にコピーする。
<!-- DEFINE A CONTEXT PATH FOR DSpace JSP User Interface  -->
<Context path="/jspui" docBase="[dspace]/webapps/jspui" debug="0"
	reloadable="true" cachingAllowed="false"
	allowLinking="true"/>
        
<!-- DEFINE A CONTEXT PATH FOR DSpace OAI User Interface  -->
<Context path="/oai" docBase="[dspace]/webapps/oai" debug="0"
	reloadable="true" cachingAllowed="false"
	allowLinking="true"/>

DSpaceの管理者を作成

以下のコマンドでDSpaceの管理者を作成する。
[dspace]/bin/create-administrator

Tomcatの起動・動作確認

いちどTomcatを停めているので、再度Tomcatを起動する。
$ cd /usr/local/apache-tomcat-6.0.14/bin
$ ./startup.sh
http://[dspace.url]/jspuiでDSpaceのトップページが表示されれば、とりあえず成功。

PostgreSQLとTomcatの起動

この段階では、再起動するとPostgreSQLとTomcatは止まったままなので、起動のためには以下のコマンドを叩く必要がある。
$ /usr/local/pgsql/bin/pg_ctl start
$ [tomcat]/bin/startup.sh

ダメな図書館員の日々
1.1系の時のメモ
>> DSpaceについて(メモ)1.5系(暫定版) Last updated: 2009/02/15