2003年7月27日 ついつい。
2003年7月19日 衝動買い
2003年7月17日 週記…。
生まれて初めて”すなっく”なるものへ連れて行かれました。
ねーちゃんケバいし、歌は演歌ばっかだし、なかなかおもしろかったです。
2003年7月10日 神のお告げ。
なんていうか、やりきれないものはいっぱいあるし、月並みな台詞を言う気はないけども。衝動を吐き出す方向を間違っていないかな。いや一般的に言っても。
それはそれとして。さるお方が夢枕に立ちました。
2003年7月7日 七夕
なんかみんな勘違いしてるような気がするんだけど、七夕の話って、
「1年に1回、恋人達が出会える」
って浪漫ちっくなお話じゃなくて、
「お前らイチャついてないでちゃんと仕事しろや。つか自業自得じゃん」
ってお話じゃないんですか?
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今日は7月7日。
本来なら、秋も本格的になる頃。でも、月が太陽に取って代わられてから、この日は夏が本格的に始まる日になった。こんな日に星を見上げるなんて、少し皮肉な気分。おまけに雨が降ることが多いから、牽牛と織女が河を越え白鳥に乗り出会うことは、なかなか叶わない。
妹たちにせがまれて、霧雨の降る庭に出てみたけど、当然というべきか、星空は見えなかった。妹たちのうち、姉のP750はもうデビューを果たしていたけど、下の妹のP650はなかなかデビューの機会に恵まれなかった。
「もうすぐ、もうすぐだから、ね?」
ぷぅとふくれているP650をなだめてはいるが、そんな自分にため息をつく。
Matrox家の中では最も力ある者、とわたしは言われているけども、それは家の中での話。外の世界には、わたしなんかより、もっとすごい人たちが、たくさんいた。負けないように努力はしてきたけども、泣きたくなるくらい、負け続けた。いえ、実際に何度も泣いた。
妹たちは、わたしみたいに人見知りもしないし、明るくて元気な子たちだ。でも、その分、というのも変だけど、能力ではわたしには及ばない。わたしを追い越して欲しいとは思っているけども、それが事実。世間の評価は、決して良いものではないだろう。わたしがもっとしっかりしていれば…この子たちに、違う未来を見せてあげることができたかも知れない。でも、今となっては、もう。
妹たちに手を引っ張られながらそんなことを考えていたら、今日の七夕の天気が、自分にとっても似つかわしいものに思えてきて、笑ってしまった。おかしくて、おかしくて、涙がこぼれてきてしまった。
おかしくて。おかしくて。おかしくて、…おかしくて。
突然、ふわっと背中に暖かくて柔らかいものが覆いかぶさってきた。雨の降る、ひんやりした夜には、むしろ恋しいくらいの温もり。でも、ちょっと…重い。
「失礼ね、ぱふぃりあさん」
聞き慣れた、気だるそうな、あまり抑揚のない声。はっと振り向くと、紅玉をワインに溶かしたような瞳と、至近で目が合った。なぜか妖艶な輝きが浮かぶ。
「ら、ラデオンさん?」
ラデオンさんは、わたしの大切なお友だち。「ATIの紅い瞳」と呼ばれる、我がMatrox家と並ぶ古くからの名門、ATI家一族の証を持ったとても綺麗で、ちょっと儚げな女の子。…そして、学校では彼女にとてもぴったりの称号で呼ばれている。
"紅薔薇のつぼみ"
と。でも、わたしの心の中の台詞にも突っ込むあたり、ちょっと変な人かも。
ぺし。
後頭部にチョップが入った。びっくりして固まったわたしの頬から、流れていた涙をすくってくれた指があった。その指は…豪奢な金髪の少女のものだった。
「ジフォースFXさん…」
ラデオンさんと双璧と称される、ヌビディア家のジフォースFXさん。ラデオンさんとはいつも喧嘩みたいなことしているし、ちょっと高飛車だけど、本当はとっても優しい人。スタイル抜群で、ご自慢の金髪を維持するために、巨大で爆音を響かせるドライヤーをいつも持ち歩いているのは、公然の秘密みたい。
「バカね、妹たちの前で泣くんじゃありませんわ」
こつん、と拳でわたしの額を叩いた。彼女もその金髪に合わせるがごとく、学校では
"黄薔薇のつぼみ"
と呼ばれていた。
「あなたは、もっと自分を評価すべきだと思うけど? ぱふぃ」
その声に、はっと顔を上げる。聞き違うはずもない。お姉さまの声−。
「あなたにしかできないこと、あなたにならできることもあるわ。それを忘れないで」
テュラ・サバさま。わたしのお姉さま。もちろん、本当の姉妹じゃない。でも、本当の姉妹のような絆を結べた、大切な、たったひとりのお姉さま。青薔薇さま。
見ると、青薔薇さまたるお姉さまだけじゃなく、ラデオンさんのお姉さまの紅薔薇さまこと、アスロン家のバートンさま、ジフォースFXのお姉さまで黄薔薇さまのPentium4家ノースさまもいらっしゃった。
「みなさん、どうして…」
聖ドスヴイ学園の「薔薇の館」ならいざしらず、こんなところで薔薇ファミリーが揃うことなど…。
「呼ばれたのよ、あなたの妹にね」
さすがジフォースFXさんのお姉さまと言うべきか、ノースさまは相変わらず高飛車におっしゃる。
「最近ぱふぃーちゃんが落ち込んでるから、励ましてくれって」
バートンさまは、割と熱血な方。いつもサバサバした口調で、すごく気持ちいい。−でも。
「この子たちが?」
それにしても、聖ドスヴイ学園の姉妹制度に実の姉妹の話が絡むと、ちょっとややこしいかも。心の中で苦笑して、ずっとわたしの手を掴んで離さないP750とP650を見る。
すがるような、それでいて全幅の信頼を寄せる蒼い4つ瞳が、わたしを見つめていた。
そっか。
「…この子たちを支えられるのは、わたしだけなんですね?」
「そう。この子たちも不安なの。その不安を分かってあげて、なおかつ取り除いてあげられるのは、同じ血を分けたあなたにしかできないこと」
テュラ・サバさまは、噛み締めるようにおっしゃる。
「でも、わたしの力は…妹たちは、わたしよりももっと非力で…!」
「だったら何だと言うの?!」
怒声を上げたのは、ジフォースFXさんだった。
「テストの成績が良くったって! どんなにたくさん絵を描いたって、手に入れられないものはいっぱいあるんですのよ!」
いつものエレガントな様子からは想像できない怒り方だ。
「わたくしは、正直あなたが羨ましいのよ、ぱふぃりあさん」
え?
「あなたは、いつでも千年王国復興を目標に、ひたむきに頑張っている。そんな真っ直ぐな生き方が、とても羨ましいんですのよ。嫉妬すら覚えるくらいに」
すっと、ラデオンさんが気遣わしげにジフォースFXさんの肩に触れる。その手を握り返しながら、ジフォースFXさんは微笑んでくれた。
「わたくしがこんな生き方しかできないように、あなたはあなたの生き方でしか生きられない…ったく、似合わない説教なんてさせないで欲しいですわ」
でも、わたしはジフォースFXさんの「お説教」に、何度も救われている。
「ぱふぃ」
お姉さまが、優しく背中を抱いてくれる。
「能力だけならね、わたしも黄薔薇さまや紅薔薇さまには到底及ばないわ。でも、わたしは青薔薇でいられる。この意味、分かるわよね?」
「青薔薇さまを必要とする方たちがいらっしゃる…」
「そうよ。もちろん、あなたにもいるのよ、青薔薇のつぼみ」
そう。わたしは青薔薇のつぼみ。いずれジフォースFXさんやラデオンさんと並んで「薔薇さま」と呼ばれることになる…はず。
そう。
答えはここにあったんだ。
わたしは、しゃがんで妹たちに視線を合わせた。
「いい? P750、P650。あなたたちは、このわたしの妹なんだからね。絶対、大丈夫−。お姉ちゃんは、いつでもあなたたちの味方だからね!」
妹たちの表情が晴れるのと同時に。
雨雲に覆われていた空が。一気に晴れ渡った。
Xeonさまの気まぐれかしら…。
見上げた空には、天の川が横たわっていた。宝石箱を散りばめた空で、どれが牽牛でどれが織女か分からなかったけれど。
「まあ、あれだね。青薔薇姉妹はヘタレ姉妹ってことで」
「あう、しぼむ〜」
紅薔薇さまと青薔薇さまのいつもの漫才が始まる。それを冷ややかに見やる黄薔薇さま。こっちではいつの間にかジフォースFXさんとラデオンさんの喧嘩が始まっていた。カッカするジフォースFXさんに、淡々と返すラデオンさんと、これもいつも通りだ。
1年に1回というのも、それはそれで夢があっていいけれど。
もしも願い事が叶うなら。わたしには、1年中、こんな素晴らしい友人たちに囲まれている方が、ずっとずっと素敵だと、心の底から思った。
妹たちの手を引いて、わたしはそっと祈った。
−見ていてくれますか、ユーザーさま。
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うわ、長くなりすぎ。
ぷちぱふぃを身請けできなかった罪滅ぼしのつもり。ぱふぃりあに捧ぐ。
てか、青い薔薇なんてあったっけ?(ぉぃ
2003年7月6日 究極進化
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XX月xx日 はれ。
今日、新しい家族が増えた。
テュラ・サバお姉ちゃんは、物静かでいつも落ち着いていて、とてもおっとりした人に見える。でもそんな見かけに見合わず、何でもテキパキとこなすのは、すごいと思う。Pentium!!!家といえば、Pentium4家に取って代わられて今はもう没落したと言われているけど、テュラ・サバお姉ちゃんを見てると、とてもそんな風には見えない。お父さんにそう言ったら、
「テュラ・サバはPentium!!!家の最後の世代として、特別な教育を受けたんだ。サバっていう名前がその証なんだよ」
そう言ってお父さんは少し悲しそうに笑った。
今はもうPentium4家の天下だけど、ちゃんとPentium!!!家の、テュラ・サバの良さを分かってくれる人も大勢いるんだよ、とお父さんは僕の頭を撫でた。
テュラ・サバお姉ちゃんは、とても静かで、やさしくて、落ち着いている。Pentium4家の人たちも嫌いじゃないけど、お姉ちゃんの方がずっと好きだ。テュラ・サバお姉ちゃんにそう言ったら、お父さんと同じようにちょっとだけ悲しそうに笑った後、お母さんみたいにふわっと抱きしめてくれた。
「そう言ってくれる人がいるから、わたしは頑張れるのよ」
やさしくて、でもとっても強いテュラ・サバお姉ちゃんと、いつまでも一緒にいたいと思った。
もう一人増えた家族は、ラデオン9600。少しほっそりして頼りなさ気に見えるけど、それだけにラデオン一族の特徴である真紅の瞳がすごく印象的な子だ。ラデオン一族でも一番小柄なんだそうだ。でもお絵描きはすごく上手で、綺麗な暖かい絵を描いてくれる。新しいDX9画法にも通じていて、立体造形もなかなかのものだ。彼女のお姉さんたちに比べるとまだまだだって言うけど、僕はラデオンの絵がすごく好きだ。そう言うと、彼女は嬉しそうに微笑んだ。
「筆が変わるとすぐ下手になっちゃうんだ…でも、お兄ちゃんにそう言ってもらえると嬉しいよ」
お父さんは、本当はぱふぃりあさんの妹を呼ぶつもりだったらしい。
「Matrox家とはG200以来の付き合いだから、できればぱふぃりあ達を呼びたいんだよ」
ラデオンが来ることに決まる前、お父さんはよくそう言っていた。お父さんはG400さま以降、凋落の兆しが見えたMatrox千年王国のことを心配していた。でも、色々な事情があって今回はラデオンになったみたいだ。でも、いつかはぱふぃりあさん達を呼びたいと、今でも思っているみたいだ。
そのことを、ラデオンも知っているようだけど、何も言わない。聞いてみたら、
「…テュラ・サバお姉ちゃんやライブお姉ちゃんがいて、お父さんがいて、そして…大好きなお兄ちゃんに会えた。わたしにはそれで十分なんだよ」
紅い瞳を微かに潤ませてそう答えたラデオンを、僕は思わず抱きしめていた。ひんやりしたほっぺと、背中に回された暖かい手を感じて、この子の兄になれて本当に良かったと思った。
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結論。頭にカビが生えました。
2003年7月5日 散財その2
2003年7月2日 散財その1