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姉妹でXXXX


 夏休みもそろそろ終わりが見えてきた。
 我が家の妹たちも、ようやく、というべきか、宿題に手をつけ始めたみたい。今日は朝から部屋に閉じこもって、お昼に出てきたきり。
 蝉時雨の昼下がり。風鈴が気だるい音を立てて風を運んでいる。
「そろそろバテた頃かしらね」
 扇風機の前に大の字で寝そべる妹たちの姿を想像しながら、井戸水でギンギンに冷やしたスイカを切って、妹たちの部屋へとやってきた。
 ノックしようとして、ふと思いとどまる。
「ちゃんと宿題してるかな…?」
 そっと扉に耳を寄せたわたしは、思わずスイカの乗ったお盆を落としそうになった−。

「ねぇ、やさしくしてよね…」
「わかってるよ〜…ふふ、かぁわいい〜」
「やん、750ちゃん、そんなにいじらないでよぉ…」
「いいじゃない、これからもっといじるんだからさぁ」
「…でもぉ…ひゃんっ」
「ふふ、650ちゃんて敏感だね〜」
「やだ、やめてってば…んんうっ」
「だいじょうぶ、やさしくするから…」
「で、でも…あ、ぁん…くすぐったいよぉ…」
「そう? この辺とかは?」
「やぁ…んん…ふぁぁ…ああぁん」
「あ、きもちいいんだぁ?」
「ぅん…べ、別に…くぅ…気持ちよくなんて…ぇはぁんん…ないもんっ…」
「んん〜どれどれ?」
「んあっ…ふあぁ…っぅぅふぅ……ったっい!」
「あ、ごめん、痛かった?」
「…ぁはぅん…もう、750ちゃん、やさしくって言ったのに…」
「だいじょうぶ…今度はやさしくするから…」
「もう…ぅっ…んん…ぁふうぅぅん…っぁ…はあぁぁ…ぃやあぁ…なん…かはぁ…固いのが…んぅっ…っはぁ…なんか入って…んぁぅっ…くるよ…ぉ」
「うん、ちゃんと入ってるよ…650ちゃんの中に、ほら、入ってる…あ…すごい…」
「…んぃ、は…ぁだぁ…入って…入ってきて…ぇるぅうよおぉ…くぁあうん…すご…っはぁぅ…上手っ…ぅあぅはふぅ…や…ぁ…きもち…ぃい…よおぉ…ふぁ…っぅん…」
「…ほら650ちゃん、もうちょっと…もうちょっとで…我慢してて」
「ぁあ…やん…おっきいのが…ぁはぅんあぁっ…おっきいのがぁっ…ぅふぅあん…っ」

 …限界だった。
 ここはひとつ、仲間に姉としての威厳を見せつけて、妹たちを正しい道に引き戻さなくては…っ!

「あなたたち、何やってるのっ!」
 バン!
 勢い良く開け放った扉の向こうでは。
 扇風機と。
 750に膝枕された650が。
「何って…耳掃除」

 きっとわたしは、真っ赤になっていたのだろう。色々な意味で。

19/07/2003初稿
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