Kunisaki, Oita


 九州北東部に位置する国東(くにさき)半島。宇佐神宮を含めたこの半島一帯は、神仏習合(しんぶつしゅうごう)の社寺や石仏が多数散在しています。そのいくつかを!



 富貴寺(ふきじ)。山門の仁王像は、普通は木像ですが、ここは石像。国東半島は、石材が入手し易いので石像が多いです。



 冨貴寺の大堂(国宝)。九州最古の木造建築物で、中には阿弥陀如来坐像や極楽浄土を描いた壁画が。お堂の外周りには、この画面の左端に写っているような、いろいろな種類の石造物があります。



 両子寺(ふたごじ)。国東半島の最高峰 両子山(721m)の中腹にあり、山岳修行の根本道場で、とくに江戸期には神仏習合の色濃い全山を統括していた古刹(こさつ)です。参道の入口で、 2m の大きな石の仁王像がお迎え。



 両子寺の護摩堂。お堂の中には、本尊不動尊をはじめ観音菩薩、阿弥陀如来、毘沙門天が祀られています。



 熊野磨崖仏(くまのまがいぶつ)。胎蔵寺の脇から、鬼が一夜で 99段築いたと伝説される自然石を乱積した石段を含めて約300m登ると、左手が開け、岩壁に刻まれた2つの大きな磨崖仏に出会います。



高さ6.8mの大日如来磨崖仏。



 高さ8mの不動明王磨崖仏。明王の憤怒の相を現さず、やさしい表情です。平安時代後期、日本最古・最大級の磨崖仏です。



 登ってきた石段はさらに上の方に続いているので頑張って登りきると熊野神社。お寺の中に神社あり、神仏習合の一つの形です。


仏の里といわれる国東半島でした。