Tomo-no-ura, Fukuyama, Hiroshima


 鞆の浦(とものうら) ←ここをクリックすると地図が表示されますは、瀬戸内海の中央に位置し、潮の流れが 東→西 あるいは 西→東 に逆転する場所で、この近くにある鞆港(ともこう)(画面中央右寄りの水面の部分)は、船を接岸・停泊するのに具合の良い条件を備えた良港なので、古代より、潮と風の流れが航海に都合の良い条件になるまで待つ、いわゆる潮待ち・風待ちの港として栄えたところです。
 鞆の浦の町は、左右(東西)約600m、前後(南北)約1kmの狭い場所に町屋がぎっしりと並んでいます。 左(東)方向には、景勝地として有名な仙酔島(せんすいとう)弁天島(べんてんじま)などの島々が浮かんでいます。



 鞆の浦の名産品である保命酒(ほうめいしゅ)の店。保命酒は、餅米・うるち米・焼酎を原料に、16種類の漢方薬を入れて製造した健康酒。元祖と自称する数店は、秘伝の製法で独自の風味を出しているとか。



 画像の中央、後の山の中腹にひな壇のように建っている医王寺(いおうじ)。 826年、空海の開基とされる真言宗の古刹。



 医王寺の右(北)方向の後の山の裾には、いろいろな宗派(真言宗・臨済宗・浄土宗・浄土真宗・日蓮宗など)の古寺が団地のように十数寺も建っていて、往時の興隆の名残りが偲ばれます。門の右側の掲示板に逆らえぬ・老いだ・仲良く・生き抜こうとありました。



 左方向からの朝日で照らされた対潮楼(たいちょうろう)・福禅寺(ふくぜんじ)。平安時代(1700頃)に創建された鞆で三番目に古い寺。ここの客間から対面の弁天島・仙酔島の景観を、300年前、朝鮮通信使が日東第一景勝 (日本で一番の景勝)との賛辞を書き残しました。



 本島の東側、約500m沖合いにある景勝地。手前の小島は弁天島(べんてんじま)、島の中央に建っているも全体の景観を惹きたてています。左側の大きい島は外周約5kmの仙酔島(せんすいじま)、山は標高 159m。右後ろの小島は皇后島(こうごうじま)



仙酔島まで、本土から渡船で5分。



 この地を去る日の早朝の仙酔島の日の出
(2011.09.28, 06:31 撮影)