地下鉄の風  2001/04/30
 私の勤務先の最寄の地下鉄の駅は、電車が入ってくるとものすごい風がおこる。
ホームでは、それほどではないのだが、階段付近では、ちょっとした台風並の風が吹く。
駅に入る為に階段を降りる時は、向かい風になり、息もつけないくらいで、体をまえに倒して全体重で、風に逆らって進む。
 朝、何校かの女子学生達が同じ駅で、どっと下りる。暖かくなってコートを脱いだ彼女達は、それぞれの学校の制服を着ているのだが、スカートの丈は、どの子も超ミニなのだ。
おそらくウエストを折り込んで長さを調節していると思われる。ひところ流行った床すれすれのロングに比べると、とっても可愛いらしい。
 開札を通って出口の階段を上る頃、ホームの方から例の風が吹き上げてくる。前を行くお嬢さん達は、いっせいにお尻を抑える。片手はカバンに、もう片手は、お尻に、どの娘も同じスタイルで、楽しそうにおしゃべりをしながらぞくぞくと階段を上っていく。毎日の事なので、あたりまえのしぐさなのだろう。
 コートを必要とする季節までこの光景は当分続く事になる。
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