カラスの濡れ羽色               2003/07/28
久しぶりに太陽が出ていたので、帽子をかぶった。
夏祭りの手伝いをしていて、夜間に入ったので、いつまでも帽子をかぶっているわけにもいかず、家に夕食の為戻った際に脱いだ。
さて再出陣と鏡を見れば、髪がぺちゃんこ。ふわっと立っていれば何とか隠せた
生え際の白髪が丸見えになっている。
シャンプーをしている時間は無いし、ドライヤーとブラシでなんとかなでつけた。

遺伝なのか30代初めから白いものが出て来て、どんどん白い毛が増えて、今では
ほとんど白い毛ばかり。
昔は量も多くカラスの濡れ羽色だったのに。

今、週に一度通っている職場の社長は退官はしているが有名大学の名誉教授
で、健康食品に感心が深く事務所にプランターを置いてウコンを栽培したり、
飲料水にも気を配り、現在は天領水なるものを取り寄せて飲んでいる。

昼休みには健康に良い味噌とか、ワカメとかを見つけて買って来たりする。
この間、時間になっても戻らないので、高齢なので事故に出もあったか、具合でも悪くなったかと、心配していたらなにやら手に持って帰ってきた。

カラスの羽を数本拾ってきたのだ。真近に見ると羽の先は結構太い頑丈な針だ。
これがどのように体についているのか今度捕まえてよく観察して見ようなどとおっしゃる。羽の使い道を尋ねると羽根布団を作るのだという。

傍らの棚の上から封筒を取って見せてくれたが、そこにはすでに数本の羽が入っていた。という事は真面目な話なのだ。
一年間拾っても枕に入れるぐらいしか集まらないのではと内心で思った。

あの黒い羽の枕をしたら、昔の濡れ羽色の髪に戻れないものだろうか。(^o^)

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