かじかんだ指ですったマッチの炎の中には 可愛がってくれたおばあさんの優しい笑顔が。 少女は幻のおばあさんの腕に 抱き取られて天国へと召されて行った。 仕事帰りの道々玄関先を豆電球で飾りつけた 幸せそうな家々の窓の明かりを眺めていていたら なぜかアンデルセンの「マッチ売りの少女」の一コマが 思い浮かんできた。 世の中は不公平 いい子が幸せとは限らない 私に魔法が仕えたら 空腹な子供達に温かいスープを届けたい そして夜空の遊園地には観覧車や回転木馬を走らせる ごめんごめん非力な私。 そうそうユニセフからの郵便物が来ていたっけ。 せめてささやかな協力で良心をなだめよう |