取りあえず、PCパーツを買うにはニッポンのアキハバラ。というわけで、買い物は
秋葉原で済ませました。最低限必要なものは、CPU、マザーボード、メモリ、HDD、
ケース。ケースに関しては、かさばるために後日買うということで、まずはCPU
あたりを物色してみました。
アキバホットラインをチェックしてみて、コンスタントに低価格を維持している
フェイスに当たりをつけてみました。Celeron333MHzのリテールが\9970。
最安値ではないけど、他の店よりは安いし、まあお手頃価格ということで決定。
ついでにIBMのDTTA-351010をゲット。10GBで\20700だもんなぁ。馬鹿馬鹿しくなっちゃうよなぁ。
CPUとHDDを入手したので、あとはマザー。メモリも買いたいけど、本日の
資金が底を尽いたので断念しました。マザーはPCiNとか回ってみたけど、目的の
ものが見当たらない。ブラブラしてたら、ソフトクリエイトのFM館に来てしまった
ので、ちょいと覗いてみると、あった。BH-6日本語版\13800。でも、もっと
安い店があるかもと思ってパスして、ふとツクモに寄ってみると、同じ値段でありました。
雨も降ってるし、もう面倒なので、ツクモで買いました。
帰り際に神和電機でメモリの値段をチェック。128MB/CL=2のSDRAMが\19000は、まあお手頃価格かな。翌日に一通り回ってみて、ユーザーズサイドで\18800を発見したけど、どうもあそこの雰囲気は好きになれないのでパスして、
神和電機へ行きました。神和オリジナルのメモリ\19000と、メルコ製\19400
があったのですが、前のお客さんが「どれがいいですか?」と聞いていて、その答えが
「うちのはNEC製メモリチップだから、結構いけるよ」とのことなので、僕も
オリジナルを買いました。
ケースはツクモで物色して、ちょっと値が張るけどフロント&リアファンのついた
\14800のATXケース(250W)を買いました。もちろんリセットボタン付き。
ただ、結構重いそうなので、送料\1000で送ってもらうことにしました。
以下は実機のスペック。
というわけで、組み立て。でも、その前に牛さんから必要なパーツを外さなければならない。牛さんはありとあらゆる拡張を行ったので、4本のPCIバスがすべて埋まり、ISAも1本使用、1本はブラケットの使っているために使えないという状態である。とにかく外す。ビデオカード、サウンド、DVDは必須。あと、当分牛さんが使えなくなるのでモデムとSCSIも引っこ抜く。
牛さんには代わりに標準装備だったViRGE/VXを差しておく。サウンドカードにはAWE64Gを入れておく。で、次はドライブ。ベイを外して、DVDドライブとMOを外す。代わりに友人から頂いた8倍速CDを入れる。これは標準の12倍速と交換したもの。夏目さん1人が付いてきたけど。で、ハードディスクを抜いて牛さんの方は完了。
いよいよ新マシン(コードネーム"Wind")の組み立てに突入する。でも、その前に。
Celeronリテール版に付いてくるヒートシンクとファンはそこそこよく冷えるらしい。でも、グリスの塗りがいい加減らしい。そこで、ヒートシンクを外して、グリスを塗りたくってやる。いちおう、チップの全面がシンクに密着するように塗り直して、再装着。どうでもいいけど、金属製だけに重量感がある。
さて、ようやく組み立てに突入。まず、おもむろにケースを取り出す。結構でかい。牛さんのミニタワーケースと高さと幅はほぼ同じだけど、奥行きがちょい長い。それはともかく、スクリューレスでカバーが開くのは有り難い。牛さんのは、一部ネジ山がつぶれかかってるし。開けてびっくり、サイドカバーだけでも単独で開く。これはうれしい。しかも、マザーを取り付けるベースが引き出せる! これは感動。自作派にとっては当たり前かもしれないけど、牛さんの狭いケース内で作業していた僕にとっては、目から鱗であった。
まあ、感動していても仕方ないので、おもむろにマザーにCPUとメモリを取りつける。BH-6には3種類のパッケージングに対応したリテンションキットが付属している。プラスチックなのに結構細かい作りで、なかなか上手い仕事である。セレロンを押し込んで、ファンに電源を接続する。続いてメモリ。SIMMも硬かったけど、DIMMも硬い。ちょっと力を入れないと入らない。無事に入ったので、いよいよベースにマザーを装着。ちゃんとベースにATX用のネジ穴が指示してあったので、特に問題なく取り付けが完了。念のためにすべてのビスにワッシャーをかましておいた。
I/Oパネルも忘れていない。ようやくUSBがぁぁぁ…。VS440FXにはUSBのパターンはあってもコネクタは付いていなかったのだ。気合でハンダ付けという手もあっただろうが、BIOSが対応していなかったので止めた。リビジョンが上がってUSBにも対応したが、よく考えたらI/OパネルにUSBの穴がない。とほほ。マザー交換ではなく、ケースも買おうと思ったのはここにも理由がある。もとい、ベースへの取り付けが完了したので、ケースに戻して、電源コネクタを接続する。ところが。これが思いっきり硬い。まったく入らない。渾身の力を込めても入らない。しかも、BH-6の電源コネクタはSlot1とI/Oの間にあるので、下手をすると手が滑ってCPUにカウンターを入れてしまうかも知れない。仕方ないので一旦外すことにした。リテンションのロックを外して、持ち上げる。Slot1は案外柔らかい。程よい手応えである。と、手が滑ってしまった。セレロンがコネクタからノースブリッジのヒートシンクに落下してしまった。取りあえず、見た目に傷はなかったので一安心だが、恐い恐い。
ATX電源コネクタとの格闘を詳述すれば本が1冊かけてしまう(大嘘)が、何とか接続完了。CPUを差し直し、次に各ストレージを装着。MOは5インチのハウジングを外して、3.5インチベイへ。DVDとFDは接続したけど、MOはまだつながない。ストレージが終わったら、ケースファンをつないでビデオカードを差して、いよいよ起動!
が、なぜか起動しても画面が黒い。それどころか、信号が来ていないらしく、ディスプレイが省電力モードに入ってしまう。なぜ? 何度か再起動してみたが、まるでだめ。よーく考える。メモリはちゃんと差してある。MPUもちょっと落としたような気もするけど、そんなヤワではないはずなので、多分大丈夫。ビデオカードもそれまで元気よくうごいていたものだから問題なし。電源は、ケースファンもMPUファンも動いているから、ちゃんと供給されている。となると…?
マザーをよーく見てみる。ビデオカードはPCIスロットに差さっている。待てよ? 確かAGPスロット隣のPCIは、鬼門という話を聞いている。ビデオカードは、AGP隣に差してある。これか?
とゆーわけで、ビデオカードを2番目のPCIに移動して再起動。すると、嘘のようにちゃんと画面が映った。やはり。AGP隣のPCIは鬼門であったか。妙に納得して、この場は収まった。さし当たってBIOSセットアップを起動して、マニュアル片手に各種設定を行う。日本語版買っておいてよかった。別に英語版でもよかったけど、安心して進められるし。クロックアップ実験を行う予定ではあるけど、まずは定格に設定。きちんと再起動したのを確認して、DVD-ROMのドライバの入ったFDを起動。95のインストールに入る。これは特に問題なく進行。ちゃんと起動したのを確認してから、マザー付属のATAドライバやPCIブリッジのドライバをインストールする。再起動後、きちんとインストールされたのを見て、電源を一旦落とす。それから、各種カード類のインストールに入った。
で、再び起動。PnPさまさまで、ドライバを次々に入れていく。でも、モデムで引っかかった。なぜか、付属のドライバでは正常に動かない。どーして。よく考えたら、V.90にアップグレードしてた。多分その都合でドライバが通用しなかったのだろう。仕方がないので、プライマリのスレーブにつないだ牛さんの時のHDDのINFフォルダを探って、何とか見つける。
あとは何のトラブルもなく、無事に新マシン(コードネーム"Wind")が完成しました。ちなみに、名称は"Krakow"。「クラクフ」と読みます。正しくは"Krako`w"ですけど。牛さんが"Almalik"だったので、それに習って中世の首都の名称にしました。
BH-6を買ったということは、すなわちクロックアップを行うことと同義である。つまり、クロックアップを行わなければ道義に反することになる。ってなわけで、ふと魔が差してクロックアップ実験を行うことにしました。
定格、つまり66MHz×5の333MHzの2.0vで動作しているところを、BIOSセットアップに入って変更。まずはFSBを75MHzにして、375MHzを試してみることにしました。電圧はそのまま。緊張しつつ再起動してみると、別にどうということなく動いている。つまり、成功。HDBENCHを取ってみると、まあ相応の値。取りあえずベース75は成功ということで。
次にベース83に挑戦。同じくBIOSセットアップでFSBを83MHzに設定する。再起動時の画面で、"Celeron MMX at 416MHz”の文字が!
ついにオーバー400か? と思われたけど95起動中にハングアップ。止まってしまった。仕方ないのでリセットボタンを押して(こういう時のために、すぐに押せるリセットボタンが必要なのだ)再起動。クロックアップの原則は、ダメなら電圧を上げてみろ。というわけなので、電圧を2.0vから2.1vに上げてみました。でも、95起動中に再びハング。次は2.2vで挑戦。でもダメ。仕方がないので、勢いで限界電圧の2.3vまで上げてみた。すると、何とか起動に成功。HDBENCHでも、相応の値を出した。ついにオーバー400。でも、うっかりHDDベンチをとったところ、アクセスしたまま凍ってしまった。おーい。
再起動して、設定を定格に戻してみたが、スキャンディスクをかけられてしまう。無理やり95を起動するが、なんか色々文句を言われて、結局再起動をさせられてしまう。再起動すると、スキャンディスク。83MHzではIDEがついてこれない場合が多く、FATが壊れてしまったらしいのだが、それは後になって知ったこと。仕方ないので95の再インストールを試みる。念のため、スキャンディスクで延々全クラスタのチェックを行うが、10GBもあるので、これが半端な時間ではない。ようやく終わって95のセットアップを起動する。が、ファイルのコピーが始まったところで原因不明のエラーとかのたまって止まってしまう。仕方ないので、FDISKとフォーマットからやり直して、何とかインストールを終了。環境の再設定を行って、なんとか復旧した。午後にクロックアップ実験を行って、その日の夜には復旧したので、まあ事無きを得た方でしょう。
怖いので、クロックは定格、電圧は1.9vに設定しておいた。友人に報告したら、いきなり電圧を上げるなと怒られてしまったが。その友人のアドバイスにしたがって、2.2vのベース100MHzに挑戦したが、BIOSどころか、ビデオカードもついてこない。それどころか、リセットボタンも電源ボタンさえも反応しないではないか。怖い怖い。僕はコードの接続にスイッチ付きのタップを使っているので、そのスイッチを切断。再び起動してみて、特に問題がなかったので安心したけど、うーむ、クロックアップはやはり死と隣り合わせなのだろうか。メインマシンなので、下手にいじることもできない。いちおうバックアップをスレーブのHDDに取ってあるけど、接続されている以上、絶対無事という保証もないし。ということで、さしあたって諦めることにしました。
まあ、SL32Bの割と最近のロットなので、あまり期待しないほうがよいのは分かってたけど。でも、いずれ環境を整えて再挑戦を試みたいと思ってます。
というわけで、無事に新マシンも稼動しました。ところが、よく考えたら我が家では、パソコンに親の資本が入っているにも関わらず、親はほとんど使っていないという、ある意味ウハウハな状況です。しかし、これではいかん。「パソコンはみんなで使おう」をキーワードに、これまでの投資の還元を目的とし、新マシンを家族共用のマシンとすることにしました。というのも、最近のゲームがまともに動くから。まずゲームから入れて、パソコンアレルギーをなくそう、という魂胆です。
で、どうするか。家族で使うからには、お茶の間に置くのがベストです。しかし、お茶の間はそう広くないので、ディスプレイは置けません。また、新しくディスプレイを買うのも馬鹿馬鹿しいです。何より、お茶の間に置くと、僕のマシンがなくなるので、牛さんの復活も同時に行う必要があります。で、どうするか。
僕の採った手段は、「TV出力」と「LAN」でした。
つまり、お茶の間マシンにはTV出力のあるビデオカードを装着し、牛さんとはLANで繋いでファイル等の転送を行う、ということです。DirectXやゲームのアップデートやら、大きいプログラムを学校で落としてきて、それをMOで持ち帰る、ということをしていて、うちにMOドライブはひとつしかないので、これはLANを組むしかない、という結論に至りました。
で、必要なものは、ニッポンのアキハバラでお買い物。
必要なものは、TV出力のついたビデオカード。当然AGPです。てゆーか、AGPカードを買えるのがうれしいです。PCIのビデオカード探して、苦労した記憶がありましたから。あと、LANカード。ピアピア(Peer to Peer)で組むから、ハブはいらないし、いっそのこと100Base-TXにしちゃおう。もちろんケーブルも。メジャー片手に計ってみたら、30mくらい必要なことがわかりました。無線LANが普及する理由が分かったような気がします。
実際に探してみると、TV出力つきのビデオカードは少ないです。ビデオカードの予算は1万くらいを予定してますが、うーむ。ViperV330は、TV出力がついてるバージョンもあるけど、確信もてないし。いまさらRIVA128もねぇ。同様の理由で、RAGE PROもパスです。密かに、安価なSavage3Dを狙っていたのですが、少し前までは結構出回っていたSavageが、めっきり姿を消してしまいました。やはり問題が多数あるからかなぁ。やっと見つけたやつも、TV出力がついてるのかついてないのか分からないし。RIVA TNTでTV出力付きというのもあったのですが(「BIOS画面から映る」という文句に惹かれましたが)、予算を大幅にオーバーするので、パスです。
結局、TWOTOPの本店にあったバルクのMystiqueG200にしました。\13800なので、ちょっとオーバーですが。でもG200の高品質は噂に聞いてますし、通常のディスプレイ出力でも問題なく使えるので、決めました。
LANカードは、ソフトクリエイトFM館の2階で、\2470というのがあったので、それにしました。ついでに30mのケーブルも。100Base-TXで組んでも1万かからないなんて、いい世の中ですね。あと、道を挟んだネットワーク館で忘れずにストレート−クロス変換コネクタを買いました。帰りがけにフェイスで、安いキーボードも購入。お茶の間用です。やっぱないと困るし。
というわけで、マシンのセッティングを行って、どうにか環境を整ええてから、LANの設置を行いました。でも、MystiqueG200は、まさかディスプレイを繋いで、TV出力をオンにしないと出力できないとは。しかもBIOS画面映らないし。ま、それはそれでいいとして。
輪になったLANケーブルを抱えて、ケーブル止め釘とカナヅチを持って、ケーブルの配線を行いました。でも、ここでミスが発覚。壁の色が白なのに、青いケーブルを買ってきてしまった。だから白いケーブルってあったのね。まあ、友人曰く「青いケーブルの方が、LANって感じがしていい」そうですけど。
諸般の都合で、Win98同士のピアピアだったので、拍子抜けするほどスムーズに事が運びました。むしろ、ケーブルの設置の方が時間かかったくらいです。ともあれ、無事にLAN環境の構築が完了し、家庭内LANの運用が始まったわけです。さすがに100Base-TXだけあって、理論値で秒間12.8MB、ハードディスクのアクセスと、体感的には何らの変わりもないです。速い速い。
後日談ですが、G200はBIOSをアップデートしたら、BIOS画面から映るようになりました。何かの拍子でTV出力がオフになった場合でも、Safeモードから起動してあげて、フリーのG200ツールでTV出力をオンにすれば、また正常に使えるので、助かります。
家庭内の構築に伴い、メインマシンは牛さんに戻りました。まあ、雑用とレポートに使うだけだから、PentiumPRO-200MHzで十分です。ゲームとDVDは大きいTV画面で。あ、それぞれのマシンのスペックはこちらを参照して下さいね。
さて、牛さんにはNT4を入れて安定性抜群のマシンにしたのですが、そこで沸き上がってきたのは、クロックアップの願望。かねてから、VS440FXマザーボードには、非公式ながら233MHzのジャンパ設定が可能であるという情報を得ていました。ある知人は、ノーマル状態でも233MHzで安定動作しているそうです。ここはひとつ、やってみようと思いました。P6そのものは耐性が結構高いと聞いてますし、失敗して昇天しても、中古ならそこそこの値段で買えるし、もう一台まともに動くマシンもあるし。
で、さっそくフタを開けて、ジャンパを設定してみました。で再起動。すると、ディスプレイが映らない。それどころか、不意にFDDにアクセスしたまま、戻ってこないという状態になりました。起動時の「ピー」という音はするので、少なくともまったくダメというわけではなさそうですが、ビデオ信号が来ないというのが怪しいです。
Celeronの前例もあったので、素直にジャンパを200に戻して、再起動してみました。すると…。
ちゃんとビデオ信号も来て、正常に起動したと思いきや、BIOSの起動画面で
Pentium Pro CPU 233MHz
なんじゃ、こりゃ(笑
確かにジャンパは200のはずなんだけど。
でも、とりあえず動いてくれるので、そのまま起動を実行しました。起動後にHDBENCHを立ち上げてクロックを測定してみると、確かに233MHzです。ベンチマークも233相当の結果です。おかし〜な〜。
まあ、動くのだから別にいいか、と思ってそのままにしておきました。
その後は233で動作してましたが、どうも不安定です。日に1度はメモリーダンプの青い画面が出て、その度に再起動をしなければなりません。TMIDIでも落ちるし、WhiteAlbumは体力ゲージが減るところで落ちるし。不安定極まりないです。どうも冷却が足りないのか、と思って、取りあえず200に戻すことにしました
問題は「戻せるのか」ということでしたが、ジャンパを抜いて再度挿してみると、無事に200で再起動しました。200MHzでは、さすがに定格だけに安定動作しまくりです。というか、安定動作の有難さが分かりました。
さて、アキバのジャンパラでP6ファンが1K円で売っていたのを以前から確認していたので、その購入を思い立ちました。あわよくば233MHzに再挑戦を、と思ってです。まあ、夏場が恐いという理由もありましたけど。で、無事に購入して、装着。どうでもいいですけど、牛さん標準のでかいヒートシンクは外すのに一苦労でした。でも、これだけ大きいと何かに使えそうです。
ファン装着後に233に設定して再起動を試みましたが、今回もダメでした。もう、安定動作さえすればいいので、ジャンパを丁寧に抜き差しして、200に再設定。起動を確認しました。
その作業途中で気になったのですが、SoundBlasterAWE64GのEMU8000チップの発熱が、とてつもなくすごいのです。RIVA128のヒートシンクより、はるかに熱いです。恐いので、友人からYMF-724用にもらったヒートシンクを付けようとしますが、大きさが違います。ふと見ると、RIVAのヒートシンクが丁度いい大きさなので、これを外して、EMU8000に装着しました。RIVAには724のヒートシンクがちょうど合ったので、それに換装しました。RIVAのヒートシンクは両面テープ(おそらく熱伝導)で貼ってありました。最近のは接着剤でくっついてるそうですけど。ヒートシンク装着によって、取りあえずは心配ない程度の温度になっているはずです。
う〜ん、EMUのチップって案外発熱がすごいんですよね。Live!のEmu10K1も発熱がすごいです。本当に。まあ、これは次回の話ということで。
パソコンにおけるサウンドといえば、今でこそ必須みたいなものですが、一昔前まではとんでもない(笑)贅沢品でした。古くはAdlibという音源が一世を風靡しましたが、その後はCreativeのSound Blaster16の登場によって、CDクオリティの16bit PCM音源が標準となりました。もっとも、このカードでも音楽演奏はFM音源によるもので、4オペレーター11ボイスか2オペレーター20ボイスの音源として機能してました。ちなみに、愛機FM-TOWNSの内蔵音源では4オペレータ6ボイスのFM音源と8bit 19.2KHz(再生は20.083KHz)のPCM音源が8ボイス使えました。音楽演奏にPCMが使えるというのは、当時としては非常に珍しいアーキテクチャであったと言えます。そのため、PCM音源を生かしたイカすデータも多数ありました。猫の声のサンプリングを使った「猫踏んじゃった」とか。
もとい、FM音源は基本的に正弦波とノコギリ波の組み合わせ(正確に言うと、ノコギリ波を正弦波で変調させている)なので、リアルな音の再現は難しいです。誰が聞いても「FM音源みたいな」音になってしまいます。もちろん、組み合わせる波を増やしたり(オペレータというのは組み合わせられる波の数)、正弦波とノコギリ波以外の波形を使えるようにしてクオリティをアップさせた音源もありましたが。
そこで、パソコンのサウンドが目指した方向は、ウェーブテーブル音源というものでした。ウェーブテーブル音源というのは、生楽器の音をサンプリングしてそれを音楽演奏に使おうというやつで、よーするにPCM音源の一種とも言えます。もちろんサウンドチップの持つPCM音源とは独立して存在して、音楽演奏、正確にはMIDI音源として機能します。先述のTOWNSのPCM音源は音楽演奏と音声再生と共用で、演奏しながらの音声再生も可能ですが、そのためには演奏チャンネル8つのうち、最低1つを音声用に空ける必要がありました。
先ほどから「音楽演奏」といっているのは、つまりはMIDIのことです。MIDI(ミディと読む)は音楽演奏機器の国際規格で、演奏楽器の接続や制御の規格が規定されていますが、逆に言えばそれしか規定されていません。つまり、MIDI規格に則っていれば、音源の形式(FMやPCM)は問わないということです。音源(正確には音源が受け取るメッセージとそのメッセージに対する音源の振る舞いや、音源の音色の配列)について定めた規格がGMやGS、XGと呼ばれる規格です。FM音源のMIDI音源もありますし、LA音源というと懐かしがる人もいるでしょう(笑)。最近のMIDI音源は、パソコン内蔵型を含めて、ウェーブテーブル音源ばかりです。まあ生楽器をサンプリングしたわけですから、データのサイズが許す限りは、いくらでもリアルな音が再生できるわけです。ちなみに、1世代前のMIDI音源の最高級機「SC-88Pro」では40MBものウェーブテーブル用メモリを搭載していたそうです。
貧弱なMIDI再生機能しか持たなかった初期のサウンドカードは、アップグレードパーツとして、ウェーブテーブル音源を用意するようになりました。CreativeのWave Blaster2などがよい例ですね。そして、Windowsが普及し、マルチメディア機能がより重視されるようになると、標準でウェーブテーブル音源を搭載したサウンドカードも登場するようになりました。Sound Blaster32や同AWE32などが代表格です。
さて、このころはサウンドカードといえばISAバスに挿すものしかありませんでした。それほど大量のデータを転送する必要がなかったからです。しかし、97年になると、PCIバス用のサウンドカードが登場して来ました。ISAバスの廃止や、ゲームなどにおけるリアルタイムのサウンド処理の需要によって生まれてきたものです。また、このころになると、ミキサー、エフェクトや音声の圧縮・伸張処理を行うDPS、ウェーブテーブル音源と幾つか機能ごとに分かれていたサウンドチップが1チップにまとめられるようになりました。もっとも、現在でもアナログからデジタルへの変換を行うコーデックと呼ばれるチップは別に用意する場合がほとんどですが。またウェーブテーブル音源も、ISAの時代はカード上にウェーブルテーブル用メモリを搭載していましたが、PCIになると高速転送の利点を生かして、ウェーブテーブル用メモリをメインメモリ上に確保する、という形式が主流になりました。これはサウンドカードのコストダウンにもつながりました。
さらに98年になると、ゲーム用APIであるDirectXが3Dサウンド(DirectSound3D)をサポートするようになったため、3Dオーディオに対応したサウンドチップが多数登場し、それを搭載したカードが、まさに百花繚乱してきたわけで、それは現在でも続いています。
さて、ここまでが前置きです。長かった。
要するに、サウンドチップがより高機能化していくにつれて高集積化していったわけで、その結果発熱の問題も馬鹿にならなくなってきた、というわけです。
前章に書いたように、たかが波形の合成機に過ぎない(エフェクターも兼ねてるけど)EMU8000チップですら、発熱がとんでもないわけです。これはヒートシンクを装着することで、なんとか決着しましたが。で、先日、以前から欲しかったYMF-724のサウンドカードを買ってきたわけですが、これもEMU8000程ではないですが、熱いです。さらに、サウンドカードの雄CreativeのSound Blaster Live! valueに搭載されているEMU10K1チップに至っては、起動直後からものすごい発熱があります。発熱がひどいとされるG200のヒートシンクより熱くて、素手でチップに触れないほどです。
これはいかん、と思ってLive!系サイトの掲示板に書き込んだところ、「熱破壊した」とか「チップファンを付けている」とか「ヒートシンク外してファン付けようと思ったら、チップごと剥がしてしまった(涙」という方々の声があり、発熱のすごいのが自分だけではない、つまりチップの異常ではないことが分かりました。一応、特に放熱対策はしなくとも正常に動いてはいますが、暑い季節に向けて不安に思ったので、アキバへ行った折にヒートシンクを買ってきました。余談ですが、このLive!系サイトで先日行われたアンケートの結果、回答したLive!ユーザーのうち約2割の人が、何らかの形で発熱対策を行っているそうです。
YMF-724の場合は、発熱がひどくなるとノイズが乗りやすいという話もあり、また実際その傾向が(特にNT4環境で)強かったため、これにもヒートシンクを乗せることにしました。この結果、我が家にあるサウンドカード3枚の全てにヒートシンクが乗っているという、冗談みたいな状況が出現してしまったわけです。しかもLive!はヒートシンクさえ触れなくなってしまうし。
そのうち、サウンドチップも「0.25μプロセスで製造。発熱を抑制」なんてのが売り文句になるのでしょうか。あながちジョークに聞こえないのが恐ろしいところですが。ちなみに、我が家でサウンドカード以外でまともに発熱対策をしているのが、MPUとビデオカードという、一昔前には考えられなかった状況になっています。この夏を無事に乗り切れるでしょうか…。まあ一番暑そうな時期は忙しくてパソコンを動かしている時間もなくなっていると思いますが。
どうも年をとったせいか(笑)、最近の目まぐるしいハードの進化に頭と気力と財布がついて行けそうになくなって来ました。また、ゼミの開始(僕の所属している学科は3年の後期からゼミが始まる)や就職(またはそれに類するもの)に関わる諸活動により、あまりジャンキーなモノに関わって時間をかけることが困難になると予想されます。従って、当分手を入れなくてもそこそこ使えて、しかも無理(オーバークロッキング)をしなくてもそこそこ速いマシンを欲しくなりました。
が、学生の分際で出せる金額では、10万が精一杯。当然、メーカー製吊るしマシンなどはアウトオブ眼中なので、既存のパーツを流用したマシンを自作することにしました。今回は当分使えそうなマシンということなので、可能な限りハイスペックで、可能な限り安価に作ることを目標としました。
そこで注目したのが、PentiumIIIの450MHz。一部には"PIII-600"とも呼ばれていますが、本物のPentiumIII 600MHzの登場による価格改定を受けて3万円を切ったこれは、お買い得です。MPUはこれに決定しました。メモリは一時期に比べれば確かに高値傾向ですが、僕が最初に自作したときに比べればかなり安いので、取りあえずは予算\12000を確保しました。\8000台の時に買っておけば良かったかなぁ。
さて次はビデオカード。TV出力によるお茶の間マシンに使用中なので、G200を流用することは出来ません。実はG200は品質は最高ですが、3DのパフォーマンスはTNTクラスに比べると、それほど速くないはないです。かと言って今さらRIVA128、しかもPCI版を使うというのもアンバランスです。ゲームも少しやってみたいし、出来ればDVDも見てみたいので、3DとDVD再生支援能力の高いやつがいいです。RIVA TNT2は3Dは最速レベルですが、DVD機能が貧弱なのでパス。Voodoo3も3Dは速くてもDVDがいまいちです。RAGE128はDVD再生は随一ですし、3Dもそこそこと聞きます。登場が古いせいか、3Dのパフォーマンスが他のチップに比べると若干低めですが、最新ドライバでは改善されているという話もあります。バルクで2万円程度なので悪くないでしょう。S3が起死回生を図って送り出したSavage4は、コストパフォーマンスは抜群ですが、3D、DVDともにそこそこで、値段相応という印象です。悪くはないですが、次善といったことろでしょうか。結局、G200の後継にして王者再臨を図るG400を狙いました。2D/3Dは最速といって良いレベルで、DVD再生支援も備えています。VRAMがSGRAMというのもイカします。SHモデルの32MB版バルクで\25000くらいと、さすがに登場したばかりで高い印象を受けますが、TNT2 Ultraのカードと同程度の価格ですし、最速だと思えば良い値段でしょう。99年夏のビデオチップ戦争では最も遅い登場であり、まさに真打登場といったところでしょうか。
さて、DVD再生支援機能のついているカードを用意しても、ドライブがなければDVDは再生できないです。最近はDVDドライブもバルクでかなり出回るようになっていて、各社から\15000前後で流通しています。CreativeのPC-DVD Drx2に付属していたドライブはPanasonicのOEMらしいですが、市場では東芝や日立、ミツミの製品が目立ちます。またオマケとしてソフトDVDプレーヤーの付属している製品もあり、マシンパワー如何ですが、ドライブさえ買ってくればすぐにDVDの鑑賞が可能というのはありがたいです。噂ではG400にはソフトDVDプレーヤーが付属するそうですが、値段次第ではバルクを買うかもしれないので、できれば保険としてソフトDVDプレーヤーの付属したドライブが欲しいところです。
最後はマザー。P-IIIにはBH-6を使いますので、その代替としてCeleron333が動いて、出来ればPCIが5本の1万以下のマザー。なんか虫のいいことを言ってますな。所によってはBH-6が1万を切って売っている場合もあるようですが、別に互換チップセットでも構わないし、中古でも動けば問題ないです。
というわけで、お買い物はアキバへ。まずはお店を一通り見て回ります。アキバホットラインで大体の価格は掴んでますが、実際に見て回って安いものを探すのも吉かも。
PIII-450は最安値のお店が売りきれだったり値上げしていたりしていましたが、それでも十分に3万を切る値段でした。マザーはジャンパラで色々漁ってみましたが、結構いいのもあります。でもその後で寄ったフェイスでは新品のPCI5本マザーが\8400。互換チップセットとも何とも書いていないのですが、この安さは気になるところ。ちなみにDVDドライブはフェイスにて物色して、SONY製でPowerDVD付きが\14800、日立製のソフトなしが\9800と、なかなかお買い得。メモリも\11000を切る値段でした。G400はバルクで\24500でした。
その後あちこち回ってみて、駅前に戻る直前にソケ8用CeleronODPで有名なJC-WORLDに寄ってみると、G400のSYNNEX版日本語パッケージが1個だけ\24800円で売っていました。バルクとほとんど変わらない値段で箱モノ。これは即買いでしょう。アキバの法則に何度泣かされたことか。一応店員さんに「DVDプレーヤーって付いていますか?」と聞いてみると、「ない」とのこと。SHはバルクをパッケージングしたものらしいので、まあ別に仕方ないでしょう。
その後、PC Advanced4丁目店でPIII-450を\29970でゲット。フェイスへ回ってPowerDVD付きのSONY製5/20倍速ドライブと128MBメモリを購入し、下の階で謎の(笑)\8400マザーを購入しました。
次回は組み立てから。いつのことになるやら。
よく考えたら、組み立てなんて書いてもあんまり面白くないので、簡単に。
SCSIカードをAGP直下のPCIスロットに挿さないとMOを認識しないというトラブル以外は、特に問題なく進行しました。IRQの共有がうまくいかないのか、SCSIカードがカスなのか、MOドライブがザコなのかは置いておいて、取りあえずビデオカードとIRQ共有でうまく動いているので、問題はないでしょう。
あとは、新しく買ったDVDドライブのデジタル出力がダミーだったことくらいかな。最近見た同型のドライブでは、きちんとデジタル出力がサポートされているようなので、バルクにありがちな、OEM仕様というやつでしょうか。せっかくLive!を搭載しているので、CDは是非ともデジタル出力で繋ぎたいです。まあ、ノイズの塊のようなPCなので、デジタルとはいってもどの程度のものなのかは分かりませんが。聞くところでは、Live! valueのバルク品の一部では、めちゃくちゃノイズが乗ってしまうやつもあるようなので、安く済ませたい人は注意したほうがいいと思います。まともに動くやつなら、音は聞き違えるほど良いはずです。
なお、スペック等はこちらにて。
で、やっぱPIIIとG400はめちゃ速いということをつくづく実感したりしているわけです。NekoFlightなどは、ウェイトを入れないと速すぎて目が追いつかないという始末で、RIVA128などとは雲泥の差という奴です。G200に比べてレンダリング性能が3倍の差というのも納得。Matroxの王者再臨という意気込みは伊達ではなかったかな、と思っていてのですが。その傍からG400 MAX登場によって無印G400の価格が下がるし、nVIDIAのGeForce256は出てくるし…。栄枯盛衰の激しい業界ですが、たった2ヶ月でこの有様とは…。いえ、後悔はしてませんけどね。
なんといっても、G400のパワーはそんな物欲を忘れるほどに(吹き飛ばせはしないが)凄まじいと思っています。3Dゲームは言うに及ばず、DVD再生支援機能を搭載していないにも関わらず、全く違和感なくDVDタイトルを再生できる能力は、CPUがPIII-450とはいえ、すごい。TNT2やVoodoo3がDVD再生を不得手としている中で、再生支援を持たずにここまで可能とは、G400の基本性能の高さが為せる業でしょう。
現在、新世代ビデオチップとして注目されているのは、nVIDIA GeForce256、ATI Rage128PRO、S3 Savage2000といったところでしょうか。最近MatroxがG250というチップを発表しましたが、これはG200をベースに改良を加えたもので、主にワークステーションなどのビデオチップとして使われるようです。
GeForce256は、TNT2の後継でピクセルパイプラインを大幅に強化していますが、それだけではありません。セットアップエンジンの他にジオメトリエンジンを内蔵することで、MPUに負担をかけない描画(通常ジオメトリ演算はMPUが行う場合が多い)ができるようです。DirectX7でも、ハードウェアジオメトリ演算がサポートされていて、GeForce256は初のDirectX7対応チップということになります。また、TNT2に欠けていたDVD再生支援機能も加わり、死角はほとんどないでしょう。nVIDIAは、このチップを単なるグラフィックチップとせず、GPU(Graphic Processing Unit)と呼んでいます。しかもnVIDIAはこのGeForce256(NV10)以降、半年単位でNV15、NV20と呼ばれる、性能を倍化させたチップを繰り出す戦略を立てているというからすごいですね。Intelが尻尾を巻いてグラフィックチップ市場から撤退するのも分かります。もっとも、nVIDIAは工場が台湾にあるため、地震の影響でスケジュールに遅れが出るかも知れません。GeForce256も出荷が多少遅れていて、モノも十分流通していないようです。
新興勢力のnVIDIAに負けじと攻勢をかけるのが、ATIとS3でしょう。特にATIは現在主流のビデオチップの中では最も早く製品をリリースしたり、チップの出荷数でもS3を抜いてトップに立っているなど、最近元気がいいです。メインストリームのRage128シリーズは、登場時期が早かったためにAGPのx4モードに対応していないなどの弱点はありますが、3D機能は十分で、ドライバの改良等によって改善も図られています。何より、強力なDVD再生支援機能は見逃せないでしょう。1世代前のRageProでさえ、CPUがそこそこなら、十分なソフト再生が可能でした。Rage128では従来の動き補償に加えてiDCTもサポートされたため、より負担の少ない再生が可能になりました。そして、Rage128の最上位バージョン或いは後継として名前の挙がっているのがRage128PROと呼ばれるチップです。AGPのx4モードへの対応や3D機能の強化、デジタルインターフェイスへの対応などが主な特徴のようです。
さて、Savage3Dの失敗を教訓にシェア奪還を図るS3は、Savage4でミドルレンジのシェアを確保しつつあります。32MBで1万を切る実売は、なかなかお得です。しかも一通りの3D機能とDVD支援機能があり、コストパフォーマンスは最高になっています。しかし、メモリバスが64ビットのせいか、3DパフォーマンスはTNTと同程度と振るわないのが弱点です。しかも、Savage4には仕様の違いによってSavage4GTとSavage4PROの2種類のチップが存在し、上位であるSavage4PROでも、さらに高クロックバージョンであるSavage4PRO+と呼ばれるチップがあります。さらに、よりクロックを向上させたSavage4Xtreamというチップも登場し、かなり混沌としています。これらの背景には、何とかしてパフォーマンスをTNT2クラスに引き上げようという(涙ぐましい、そして無駄な)努力が伺えます。
しかし、実際には及ばないわけで、その根本的克服として、コードネームSavage4GXとして開発されていた後継チップがSavage2000として登場するわけです。Savage3D以来のテクスチャ圧縮機能であるS3TCを継承しつつ、3Dコアを強化したチップになるようです。果たしてS3の反撃は成るのでしょうか。
また、未だに具体的な発表のない3DfxやMatroxの動きも気になります。VideoLogicもドリームキャストに搭載されたPowerVRのPC版を出すという話が前からありますし、Intelが撤退しても、まだまだビデオチップ戦争は続きそうです。
Valueのバルクが大量流通したり、ショップブランドのマシンに標準搭載されたり、Creativeがこまめな価格改訂でLive!シリーズの浸透を図っているお陰で、Saund Blaster Live!シリーズのユーザーも結構増えているようです。かくいう僕も、AWE64からAWE64Goldを経てLive! Valueユーザー(モニタープレゼントのオプティカルI/Oも装着済み)になっています。で、PC本体のメモリを使えるようになって最近注目し始めたのが、サウンドフォント。
AWE32の時代から盛んに特徴として取り上げられてきたサウンドフォントですが、実際に活用している人は案外少ないのではないでしょうか。いえ、おそらく全員がサウンドフォントを使用しているのですが、サウンドフォントをサウンドフォントらしく使っている人は、おそらくそう多くないでしょうという話です。
AWE32やAWE64の時代は、サウンドフォント用のオンボードRAMが512KBと少なかったため、せいぜいGS用音色をロードして、GM配列は内蔵1MBROMの音色、という人も多かったでしょう。AWE32の時代からメモリを増設してガシガシやってた人もいたでしょうけど。
AWE64GoldになってオンボードRAMが4MBに増設されたことで、サウンドフォントによる音色の追加た入れ替えが実用になったと言えます。もっとも、ほとんどの人が4MBのGSサウンドフォントを読みこませていたでしょうけど。そしてLive!になって、PC本体のメモリを事実上無制限に利用できるようになって、サウンドフォントはようやくその本領を発揮するようになりました。
つまり追加投資をせずに、Live!をサンプラー音源として利用できるようになったのです。メモリの許す限り、いくらでも音色の追加・差し替えが可能になったということです。これは、SC-88のような普及価格の音源モジュールにはない特徴です。要するに、サンプリングした音声を音色としてMIDI演奏に使えるということで、使い方によっては、かなり面白いものになると思います。もちろん、純粋に高音質化という使い方もありますが。
ただ波形の処理というのは、それなりのものを作ろうとすると、かなりの専門知識と手間と経験が必要とされるものです。僕のようなミーハーなユーザーは、人様に作って頂いたサウンドフォントを使わせて頂くのが精一杯ですが、それでも、なかなか面白いものを感じます。Live!はGSやXG互換ではありませんが、このサウンドフォントというものは、他のサウンドチップにはない独特の味があって、最近興味が沸いてきたものです。
新マシンの導入以来、しばらく放ったらかしが続いたお茶の間マシンを、年賀状の住所入力に使うというので再セットアップしたところ、なぜかLANが繋がらなくなっていました。98SEの再インストールやNICを挿すスロットを変えたりしましたが、一向に改善されません。プロトコルはTCP/IP、NetBEUI両方試しましたし、考えられる手段は尽くしたつもりでした。
というか、僕はお茶の間マシンのマザーであるEliteのP6BA-A+に偏見を持っていて(何せVIAのApollo ProをElite BXなどという訳分からんシロモノにリマーク(というわけじゃないけど)して乗っけているので値段相応かなぁとか、チップセットはインテル純正のほうが性能がよさそうだなぁとか)、この件について質問を書き込んだ某掲示板でも「P6BA-A+とNICの相性だ〜」などと叫んでしまいました(赤面
ところがその掲示板のログをだいぶ遡って見たところ、同様の症状が現れているのを発見。そこではISAのサウンドカードが原因でした。そこで唯一のISAカード、メインマシン(BH6)に挿してあるISAのモデムカードを引っこ抜いたところ、何事もなく繋げたので拍子抜けです。「クロスケーブルが悪い」とか言われたので、アキバでハブ代わりの2ポートスイッチを買って来たりしたのに、クロスで問題なく繋げたし…。いえ、スイッチは目の前で通信状況を確認できるのでそれなりに重宝なんですけどね。
そもそも、BH6(お茶の間)とVS440FX(メイン)で繋いでた時は、クロスでも全然問題なし、一発で繋げたので(NT4のネットワーク設定には戸惑ったけど)、多分NIC関係なんだろうなとは思ってましたけどね。まさかISAカードが原因とは。このカードを挿すと、今まで問題なく動作していたNICにIRQが割り当てられなくなる(Winが勝手に使用禁止にする)などといった症状が発生するようになりました。これはBH6がカスなのかな。別にIRQを共用したりぶつかったりしている訳ではないんですが。
現時点ではモデムは必須(メールが使えないと学業や就職活動やコミュニケーションに支障を来す…かも)なので、PCIモデムを調達するまではLANは凍結ですが、レガシーフリーが叫ばれて久しい今日、まさかここまで露骨にISAカードがネックになるとは思いませんでした。ISAバスを持たないマザーもぼちぼち数が増え始め、いよいよISA駆逐の嵐が吹きそうですが、これはそんな動きを如実に表す一件だと思います。或いは消え行くISAデバイスの恨み、最後の復讐とか。
実は家にはもう1枚ISAカードがあります。ISAサウンドカードでは最高級品、未だに熱烈なユーザーが多数いるという、CreativeのSound Blaster AWE64Goldです。真のAWE64と言われるだけあって音質は最高、MIDIもサウンドフォント用メモリ4MBを標準搭載(最大28MB)しているので、かなりいい感じに聞けます。ちなみに、僕はこのAWE64シリーズに付属していたソフト音源WaveSynth/WGのWG版ディストーションギターの音色が好きでした。音が太くて、歪み具合も物理モデル音源ならではのリアルさで。
今では両方のマシンもゲームやら何やらに使えるようにPCIサウンドカードを挿していますが、64Gと同様、動態保存状態にあるVS440FX(+PentiumPRO-200)を復活させるようなことがあれば、ぜひ64GとあとViRGE/VXを挿して、往年のG6-200を再現したいですね。
ともあれ、今年最後の教訓は「遺産(レガシーデバイス)に気をつけろ」ってことですかね。次にネックになるのはPS/2かも。トラブる前にUSBに切り換えようかな(笑