▲右から社殿、本殿、神体石が重なり合うように並んでいる。手前のテーブル状の石は「浮舟石」。
 笛吹川に沿って、雁坂みち(140号)を北上すると、岩手橋西詰に「←大石山」の看板が見える。ここからは次の看板を見逃さないよう進めば迷わず目的地に到着できる。
 看板が整っているのは、大石山が山梨市八景の一つに選ばれているためだろう。八景のなかには山梨岡神社のある石森山【No.008】も名をある。さらに、地図で見ると直線距離にして2kmほどのところに【No.007】立石神社(地図には載っていない)もあり、山梨は巨石の宝庫といえる。

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 山梨県産の花崗岩には、甲州鞍馬石、塩山みかげ・甲州みかげなどが知られているが、ここのご神体も御影石だ。
 案内板には周囲67m、高さ12m、本県随一とある。周囲67mとは、単純計算で直径21.3m。高さ12mは、4階建てのマンションに該当する。やはりとてつもない大きさだ。

 祭神は、大山祗命(おおやまずみのみこと)。大山祗命は山を司る神であり、農業や狩猟とも関わりが深い。サクラの語源ともいわれる木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)の親神である。
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▲鳥居をくぐり正面の長い階段を登り社殿へと向かう。


▲産屋(うぶや)石。

▲神が降臨する際に御座(みくら)とするといわれる影向(ようご)石。
 御影石を取り囲むように、「産屋石」、奥に「影向石」、手前に「浮舟石」。周辺に「烏帽子石」「屏風石」「指門石」などの奇岩がめぐっている。
 コースは外れて、少し山の奥に入っても巨石はいたるところに転がっている。裏山に位置する立石神社を含めた範囲で探査してみれば、巨石群は案外つながっているのかも知れない。

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2004年5月26日撮影


▲烏帽子(えぼし)石。

▲拝殿の裏にある三角形に割れた巨石。コースから外れた奥のあるため名前は付けられていないようだ。


【社前案内板】