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◎5/14(月)晴天
平泉・一関市の桜、宮城県登米市の桜、福島県相馬市の桜 を更新。
◆『時間の習俗』松本清張 新潮文庫 を読む
◆『巨人の磯』松本清張 新潮文庫 を読む
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◎5/10(木)曇り
合戦場の桜、祭田の 桜、中島の地蔵桜、秋山の駒桜、村田の金剛桜 を更新。
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◎5/9(水)曇り
福島県の紅枝垂地蔵桜、不動桜、滝桜 を更新。
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◎5/8(火)晴天
福島県石川町、平田村のサクラ を更新。
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◎5/7(月)晴天
福島県いわき市、鮫川村のサクラ を更新。
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◎5/2(水)雨
福島県いわき市の 「田入の石割桜」 写真のみアップ。
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◎4/27(金)曇り
昨年よりも一週間遅れて、三春の滝桜が見頃を迎えた。今晩から東北に向かう。
◆『ダーク(上)』桐野夏生 講談社文庫 を読む
◆『ダーク(下)』桐野夏生 講談社文庫 を読む
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◎4/22(日)曇り
17日に報じられた「石原知事、尖閣購入計画」のニュース。
先般、佐野眞一著『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』を読んだことで
単なるお騒がせタカ派のイデオローグとしては見過ごせないニュースとなった。
集英社文庫版〈下〉の「尖閣列島、波高し」に、昭和50年代からはじまる
石原慎太郎と尖閣の関係が記されている。当時、衆議院議員だった慎太郎が、
尖閣の前地権者・古賀花子(昭和63年没)と現地権者の栗原家当主と面会し、
尖閣諸島のたとえ一部なりとも売ってほしいと頼み込むが、
このときは「国家権力を一切信用していません」という理由で断られたとある。
今回の話しが、慎太郎の唐突な思いつきではなく、
以後も、執拗にチャンスをうかがっていたことが分かる。
私としては、都のサイフではなく、慎太郎個人の金で買ってくれと思うが、
結局は都が買うのか、国が買うのか…… 波紋の行く末には注目したい。
◆『青銅の神の足跡』谷川健一 集英社文庫 を再読
何度読んでも、知的巨人とも思える学識の深さと歩いた距離の膨大さに圧倒される。
民族学や民俗学、古い地名や神社の研究、古代の氏族名の探求や全国各地の民間伝承。
これらを集積し、考察される「金属神」の謎の解明は止まることがない。
今回は銅鐸の勉強にと再読したが、考古学の通説を読むのとはまったく異なる、
汲み尽くせぬ豊饒な読後感が味わえる。
◆『万葉翡翠』松本清張「駅路」傑作短編集〔六〕新潮文庫 を再々読
『万葉翡翠』は昭和36年(1961)に発表された清張古代史ミステリーの名作。
日本のヒスイは、古墳時代後期になり忽然とその姿を消し、昭和13年の再発見まで、
日本列島にヒスイはないと思い込まれていた。と先週記した。
翌14年、学術雑誌『岩石鑛物礦床學』にヒスイ発見の論文が掲載され話題になるが、
日本にもヒスイがあるというだけで、日本のヒスイ=ビルマ産説は根強く残っていた。
広く一般に知られるのは、昭和29〜33年、長者ケ原遺跡(新潟県糸魚川市一の宮)から
ヒスイを加工する工房跡が見つかってからのこと。
36年発表の本小説を読み返し、あらためて歴史家清張の知見の高さに感服する。
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◎4/15(日)曇り
◆『古代翡翠文化の謎を探る』小林達雄:編 学生社 を読む
「翡翠」はカワセミとも読み、ヒスイとも読む。「翡」は赤、「翠」は緑色を表し、
カワセミの羽の色に似ていることからヒスイとも呼ばれるようになったという。
ヒスイは、縄文から古墳時代までの数千年、祭祀・呪術具、装身具などに用いられ
珍重されてきたが、その加工には粘りに飛んだ堅牢さ故に、膨大な労力を要する。
穿孔実験では、篠竹製の錐先に、石英を粉状にした研磨剤をつけ、
手のひらで回転させて穴をあける。懸命の作業で1時間に1ミリほどという。
ことほどに扱いづらく、高度な加工技術を必要とする希少性と相まって
奢侈品としての価値が高じたのだろう、その交易は広範囲で北海道から沖縄にいたる。
ヒスイの原産地は北海道、岡山、鳥取、長崎県など10ヶ所近くが確認されているが、
日本各地から出土するヒスイのほとんどが、新潟県の糸魚川産であるという。
なぜこれほど糸魚川ブランドにこだわったのかも謎だが、
この原産地が再発見されたのが、昭和13年(1938)いうのも摩訶不思議といえる。
昭和20年代まで、鉱物資源の乏しい日本列島にヒスイはないと思い込まれており
日本のヒスイ=ビルマ(ミャンマー)産説がまかり通っていたという。
日本のヒスイ文化は、古墳時代後期になり急速に衰退をはじめる。
昭和初期の再発見まで、日本の翡翠は忽然とその姿を消してしまうのである。
故に本書の帯文は「古代ヒスイ文化はなぜ消えたのか?」
翡翠とは何か?/縄文時代の玉文化の展開 翡翠をめぐる生産と交易など
姿を消した謎のヒスイ文化の全貌を解き明かす! である。
森浩一、茅原一也、宮島宏、藤田富士夫、木島勉、野村崇、後藤明、福井勝義、鈴木克彦、
小林達雄らによる「ヒスイ文化フォーラム2003」シンポジウムをもとに編集されたもの。
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◎4/8(日)晴天 「田園りぶらりあ」に行きがてら、桜満開の多摩川台公園を散策。
4日、朝日(夕刊)でおもしろい記事を見つけた。
「津軽海峡 大昔はなかった 地続き ザリガニ遺伝子で判明」
淡水種で海を渡ることはできないニホンザリガニのDNAを解析することで、
氷河期に北海道と本州は地続きだったことを証明できるという。
水深が130m以上に達する津軽海峡が、海面低下で陸続きだったのかどうか?
地質学者の間でも諸説あり、これまで見解が分かれていた。
今回の発表は北海道大学・小泉逸郎特任助教(動物生態学)らの研究によるもので、
青森県など東北北部と北海道の71地点、600匹のザリガニ遺伝子を解析。
ザリガニ遺伝子に太古の日本列島の地形情報が秘められたいたというサイエンス小咄。
◆『沖縄 その危機と神々』谷川健一 講談社学術文庫 を読む
ずいぶん前に買って積んでおいた本。佐野眞一の『沖縄』に促され手に取った。
琉球王府から宮古・八重山両群島に課せられた、実質上の奴隷制度と言うべき
過酷な「人頭税」の歴史。本書を読むまでまったく知らなかった。
15歳から50歳までの男女を対象に制度化され、税の滞納や士族への反抗には、
拷問等の過酷な刑が待ち受けていたという。1637年(寛永14)から
1903年(明治36)の廃止まで、266年間にわたり適用されたていた。
谷川氏は人頭税の体験者が生存しているうちに、なまの声を聞き
歴史にとどめておきたいと、1969年から取材を開始する。
宮古島を第二の故郷と思う谷川氏ならではの、辺境の島の時代の証言である。
◆『祭祀から見た古代吉備』薬師寺慎一 吉備人出版 を読む
吉備地方の巨石巡礼には欠かせない磐座ガイドブック。
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◎4/1(日)晴天 31日、東京で桜(ソメイヨシノ)開花
◆『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史〈下〉』佐野眞一 集英社文庫 を読む
カバー写真は第2回木村伊兵衛賞を受賞した写真家、故・平良孝七の「多良間島の少女」。
本文中には私の好きな東松照明の写真も使われている。
本書は08年に廃刊となった月刊『PLAYBOY』誌上に長期連載されたルポルタージュ
「沖縄コンフィデンシャル」をまとめたもの。(08年9月の単行本に加筆修正)
媒体が切ってのエンターテインメント誌ということもあるのか、
その文体も『巨怪伝』『旅する巨人』などに比べるとレアであり真に迫るものがある。
政治家、警察、ヤクザ、ヒットマン、財界人など、沖縄での取材者はおよそ400人という。
週刊誌的芸能ネタから尖閣諸島問題まで、著者の言葉どおり、
「ゴーヤチャンプルー風のごった煮状態のまま」紹介されている。
一部の地域・人に犠牲を強い、経済発展を享受してきた戦後日本の構図が、
現在の「福島」と重なって見える。
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◎3/25(日)晴天
21日、高知県で桜(ソメイヨシノ)開花宣言が発表された。
東京の開花予想日は31日頃といわれている(ちなみに昨年は28日だった)。
昨年の花見は全国的に自粛ムードが広がった。
私の場合も、震災後の一ヶ月は自粛以前の半・虚脱状態に陥り、
三春の滝桜だけでもと考えてみたが、実行できないまま、
ついに一度も桜取材に出向くことなく花の時節が終わってしまった。
今年は、昨年中止された三春さくら祭りも例年通り開催されるという。
毎年全国から30万人を超える観桜客が訪れているが、昨年は10分の1だった。
この数字がどこまで回復するのか。これにも興味がある。
◆『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史〈上〉』佐野眞一 集英社文庫 を読む
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◎3/18(日)曇り
16日、吉本隆明氏死去のニュース
大正13年生まれ、先月亡くなった母と同齢だった。
吉本氏の『「反核」異論』(1983)は、約30年前に出されたものだが、
昨年度末の『週刊新潮』に載った「『反原発』で猿になる!」に見られるよう、
311後も、原発推進への吉本の考えは変わることがなかった。
311の前と後とでは、日本だけではなく世界の人々までも、
経済成長至上主義を肯定する価値観が、ある種根本的に変質したと思うのだが、
「戦後思想の巨人」吉本氏に、こうした認識はなかったようだ。
◆『勘違いのサル』熊谷達也 PHP文芸文庫 を読む
◆『仮想儀礼〈上〉』篠田節子 新潮文庫 を読む
◆『仮想儀礼〈下〉』篠田節子 新潮文庫 を読む
『ゴサインタン』『聖域』『弥勒』に連なる宗教もの。
ビジネスとして立ち上げた「新興宗教」が辿る奈落とは。
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◎3/11(日)晴天 14時46分、東日本大震災から1年
1年経っても、東電、政府、官僚、マスコミの傲慢体質は一向に変わっていない。
理不尽な変化を強いられるのは、いつも被災者のみである。
小出裕章氏は、4号機燃料プールが崩壊すれば日本は「おしまい」と憂いているが、
政府は昨年12月、放射能などどこ吹く風とばかりに「冷温停止状態」「事故収束」を発表した。
何としても東電、政府は原発をやり続けたいらしい。これも原発推進派の恐るべし「絆」か。
◆『天皇陵の謎』矢澤高太郎 文春新書 を読む
天皇陵とは、天皇の墓として宮内庁が管理している陵墓のことで、
歴代天皇陵が112、皇后陵などが76、皇族陵などが552。準陵が42、髪歯爪塔などが68、
伝承などから陵墓の可能性がある陵墓参考地が46、総数は896となる。
その多くの陵墓が、考古学研究がもたらす古墳年代と合致していない。
古代天皇陵40基のうち、被葬者が確実視されているのはわずか数基というのが現状。
これも天皇陵が宮内庁の管理下におかれているため、考古学者の発掘調査はおろか
一般の立ち入りも厳しく制限されているためである。
古墳学の入門書では森浩一氏の『巨大古墳の世紀』(岩波新書 1981)が白眉と思っているが、 発行されてすでに30年以上になる。
(講談社学術文庫から『巨大古墳─治水王と天皇陵』(2000)と改題されて復刊)
元読売新聞の古代史専門記者が記した本著も、古墳学入門の一冊に加えたい。
◆『花腐し』松浦寿輝 講談社文庫 を読む
齢とともに文学的感性も鈍くなるのか、昨今の純文学がつまらない。
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◎3/4(日)曇り 2/29(水)未明から雪
先週、車を車検に出す。今の車(イプサム)に乗り始めて5年目になる。
この間一度も故障なし。といっても、普段はほとんど乗ることはなく2年間で約7千kmほど。
維持費を考えるとレンタカーの方が安上がりかも?
◆『独想日本史』高橋克彦 角川文庫 を読む
◆『ボケ老人の孤独な散歩』新藤兼人 新潮文庫 を読む 若い人には馴染みのない名前かも知れない。
明治45年生まれ、現在99歳の現役映画監督・脚本家であり、名エッセイストでもある。
乙羽信子の遺作となった『午後の遺言状』(1995)もほんとうに良かった。
70歳で亡くなった乙羽信子は大正13年生まれ、母と同齢だった。
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◎2/25(土)曇り
2月21日(火)午前2時10分 母亡くなる。肺炎という名の老衰死、87歳だった。
通夜、葬儀を終えて昨夕広島より帰京。
◆『真鶴』川上弘美 文春文庫 を読む
◆『脳男』首藤瓜於 講談社文庫 を読む
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◎2/19(日)晴天 寒い一週間、週末には雪
●「Book巡礼」に植島啓司著『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』を追加
◆『日本人のルーツ探索マップ』道方しのぶ 平凡社新書 を読む
朝鮮半島南西部に、支石墓(ドルメン)と呼ばれる巨石遺構が多く見られる。
これが九州北部の支石墓のルーツと見られているが、ここに埋葬されたヒトたちが、
すべて縄文系の「立体顔」であったという。日本人のルーツ探しは一筋縄ではいかない。
◆『悼む人〈上〉』天童荒太 文春文庫 を読む
◆『悼む人〈下〉』天童荒太 文春文庫 を読む
全国の石を訪ねているといえば、変なおじさんと笑ってすまされるが、
死者の出た事件現場を訪ね歩く巡礼であれば、ことは穏やかではすまされない。
冒頭、主人公は「人の死んだ場所をうろつく男」として警察につかまり取り調べを受ける。
「悼む人」は、そこで何をしているのか? いったい何が目的なのか?
物語がシンプルなだけに「悼む人」の謎に、たちまち惹きこまれてしまう。
周到な構成。作品に対する志の高さに敬服する。
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◎2/12(日)晴天 「田園りぶらりあ」へ、5冊購入、雑談。
●「Book巡礼」に野本寛一著『熊野山海民俗考』を追加
◆『日本妖怪異聞録』小松和彦 小学館ライブラリー を読む
先週読んだ高橋克彦の『蒼夜叉』に引きずられて再読。
大江山の酒呑童子、妖狐 玉茂前、是害坊天狗、日本の大魔王 崇徳上皇、鬼女 紅葉、
つくも神、鈴鹿山の大嶽丸、宇治の橋姫。妖怪変化史に燦然と輝く八大妖怪を完全分析。
◆『死顔』吉村昭 新潮文庫 を読む
平成18年7月、膵臓がんにより亡くなった吉村昭の遺作短編集。
やたらと饒舌な小説が氾濫するなかで、主観を抑えた寡黙な氏の文体には好感がもてた。
相米慎二の『魚影の群れ』、今村昌平の『うなぎ』も氏の原作であったこと思い出す。
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◎2/5(日)曇り 先週末(3日)は、沖縄を除く全国で氷点下に
● 完成にはほど遠いが、西日本を追記した「 巨石List 」をとりあえず更新
●「Book巡礼」をリニューアル。野本寛一著『神と自然の景観論』を追加
◆『蒼夜叉』高橋克彦 講談社文庫 を読む
怨霊伝説をモチーフに、青森新郷村のキリストの墓、京都の御霊神社・白峰神宮、
岡山の鬼ノ城・吉備津神社、香川の女木島・白峰御陵・根香寺(牛鬼寺)を巡る伝奇ホラー。
◆『山背郷』熊谷達也 集英社文庫 を読む
潜水夫、旅マタギ、オオカミ、モウレイ船(幽霊船)、口寄せ、 運搬船、漁師など、
明治から昭和にかけての東北地方の自然と生業・民俗を描いた9編からなる短編集。
熊谷文学の原点ともいえる秀作。
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◎1/29(日)晴天
◆『東北(みちのく)歴史推理行』高橋克彦編 徳間文庫 を読む
本書「ストーンサークルの謎(大湯環状列石)」の章にある高橋氏の以下の発言に刮目!──
「墓地だとすると、これを作った人たちはどこへ行っちゃったんですか?
というのは、僕は現場へ行ってみて、ストーンサークルがすごく整然と残されていることに、
実に不思議な感じを持ったんです。例えば、飛鳥の石舞台とかを見ますと、
権力のある者が前の人たちのお墓を壊して、もっと大きな物を作ったりしている。 ですから、先ほど言ったように、石はかなりの重さでしょう。
それを六〜七キロも離れた所から改めて持って来るより、
前にある石を組み立てる方が簡単じゃないかって気がするんです。
そうすると僕は、これは一遍に作ったものじゃないかと思うんです。何年もかけて
円になったというよりは、あらかじめ設計図をひいて円にしたということですね。
じゃないと、これだけの形はできないような気がしますけど……。」
「巨石巡礼」では、以下のように記している。
「この遺跡がつくられた約4000年前の縄文後期は、三内丸山時代に比べると 平均気温が2、3度低下していたと考えられる。こうした気候変動により 大集落の維持は困難となり、集落は分散し小型化していった時期である。 大勢の人が一堂に会し、短期間のうちにこの環状列石をつくりあげたとは考えにくい。 これらの石は一度に運ばれたものではなく、小人数の作業により、 100年、200年をかけて、幾世代にもわたって運んでこられたものと思われる。」
縄文時代の平均寿命が31〜32歳位といわれているから、世代交代も当然早いはず。
100年、200年の間、幾代にもわたって一つ二つと運んできたと考えるのは、 高橋氏の言うように、長丁場過ぎるように思えてきた……。
ことほどさように、古代史では見方によって歴史観が180度違って見えるわけで、
私の歴史認識がいかに不十分なものかを改めて感じさせられる。
◆『本朝霊域紀行』藤田庄市 新潮社 を読む
恐山、早池峰山、鳥海山、日光、榛名、木曾御嶽、那智四十八滝、対馬、英彦山、
瀛津島(沖ノ島)、屋久島など。一度は訪ねてみたいと思う日本の霊場20ヶ所を紀行。
著者は難行苦行の道、大峯奥駆道を踏破する健脚のもつ宗教ジャーナリスト。
失われてゆく日本の幽境の姿をとどめた貴重な一冊。
◆『毒舌日本史』今東光 文春文庫 を読む
先週読んだ『毒舌・仏教入門』がおもしろく続けて読んでみた。
今東光の博覧強記に脱帽。一読の価値有り。
●先週録画しておいたフェリーニの『道』(1954年)を観る。何度観ても色褪せない。
24日には、テオ・アンゲロプロス監督(75)死去のニュース。
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◎1/23(月)曇り
◆『ロズウェルなんか知らない』篠田節子 講談社文庫 を読む
観光客の途絶えた過疎の町をUFOで町おこし。果たして町は再生できるのか?
小説の舞台は駒木野という名の架空の町だが、モデルになっているのは
福島県の旧飯野町(2008年、福島市と合併)と思われる。
福島は桜の宝庫であり、飯野町周辺も何度も訪ねている。
国道114号線沿いに「UFOふれあい館」の案内板があり、
中に入ったことはないが、そのあやしい存在が気になっていた。
また、飯野町は巨石でも知られるところ。町のシンボルとしてそびえるピラミッド型の
千貫森(462.5m)という山の周辺には多くの巨石遺構が散在している。
ついでに東北屈指の縄文ムラ「和台遺跡」で出土した
「人体文土器」も、機会があれば見てみたいと思っている。
小説のモデルがこの飯野町というのは、私の勝手な思い込みかも知れないが、
至ってのどかな風景を想い出しつつ楽しく読み終えたが、私の記憶は数年前のもの。
現在の放射能汚染に苦しむ飯野町を思えば、なんとも気持ちがふさぐ。
◆『毒舌・仏教入門』今東光 集英社文庫 を読む
先週、イーストマン・コダック経営破綻のニュース入る。
おそるべし技術革新の波。私もここ数年デジカメ一辺倒です。
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◎1/15(日)晴天
昨年末に「田園りぶらりあ」で、『歴史発掘』シリーズ全12巻(講談社)を購入した。
写真が多く、印刷もいいので見ていて飽きることがない。パラパラめくっていて、
3巻『縄文の土偶』で、尖石縄文考古館の「仮面の女神」とそっくりの土偶を見つけた。
長野県辰野町新町遺跡で発掘された仮面土偶(高さ20cm)で、
「仮面の女神」と比べると稚拙なつくりだが、手を左右に伸ばし、
極端に太い両脚を踏ん張っている形や胸部のたすきを掛けたような文様、
同心円状のへそ、V字形の顔の表現は、ほとんど同じである。
もう一つ似たものが、山梨県韮崎市の後田遺跡出土にあるそうだから、
やはり、仮面土偶は作者のイマジネーションの産物ではなく、
モデルとなったシャーマンが実際にいたと考えて、まちがいないのでは。
◆『作仏聖─円空と木喰』宗教民俗集成2 五来重 角川書店 を読む
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◎1/9(月・祝)晴天
◆『旅学的な文体』赤坂憲雄 五柳書院 を読む
「旅師たちの肖像」と題された第1章は、つげ義春、深沢七郎、高橋竹山など、
明治・大正・昭和に生きた26人の旅のスタイルを綴った珠玉のエッセイ集である。
その中の岡本太郎は、「せっかちな旅師であった。どこでも駆け抜けるように旅している。
歩行の速度がとびっきりに、はやい。軽やかではない。前のめりだ。……」と記されており、
ここだけ読めば、私のことではないかと思えてドキリとする。
旅の情緒や食などにまったく興味ない。
日の出から日没まで、寸暇を惜しんでひたすら駆けずり回る。
サクラも石も、ずっとこのスタイルだった。
毎年、もう少しスローな旅にしたいと思っているが、この習性、なかなか直らない。
◆『激変! 日本古代史』足立倫行 朝日新書 を読む
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◎1/5(木)晴天
謹賀新年。本日より営業
本年もよろしくお願いします。
◆『迎え火の山』熊谷達也 講談社文庫 を読む
◆『妖怪と怨霊の日本史』田中聡 集英社新書 を読む
◆『神社仏閣に隠された古代史の謎』関 裕二 徳間文庫 を読む
◆『古代日本 謎の四世紀』上垣外憲一 学生社 を読む
谷川健一、松田壽男らの仮説をもとに、謎の四世紀を金属をめぐる考察から解き明かしていく。

「河内の大石」静岡県清水区
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